事業設立からわずか1年半たらずでインターネット界の寵児となったYoutubeですが
日本でも多くのユーザが支持をしている動画共有サイトとして、不動の地位を確立しました。
僕も最近は時間が空けば、テレビを観るのではなく、Youtubeでお気に入りの動画を観ています。
Youtubeに関しては様々な法的問題が絡んでいますが、Googleが16億5000万ドル(約1940億円)で買収し本格的なビジネスとしての展開を行っていく、これからを僕個人はとても楽しみにしています。
しかし・・・ここに来て上場企業のGoogleが買収した事で
Youtubeの社会的責任(コンプライアンス)を問い直す動きも活発化して来ました。
その中で「あれっ?」と思う利用規約が作られました。
【YouTubeの動画をローカル(自分のパソコン内)に保存できるコード】
もし、これが可能になってしまえば、著作権違法のコンテンツを見つけては、パソコンに保存すれば、ユーザはいつでも好きな時に好きなだけ観る事が出来たり、DVD-Rなどに焼く事で転売などにも利用する人が当然の様に現れます。
でも、よくよく考えれば
テレビの放送をビデオやDVDに録画する事は問題ではないのに
YouTubeの動画を保存する事がなぜ問題になるのでしょうか??
ここにYoutubeの混乱が垣間見えてきます。
誰かが著作権を持つ映像を許可なく広めることで成り立った企業が、単にユーザが自分のパソコンに保存する方法を提供しただけの相手に対して法的措置を取る事は本末転倒というか・・・既得権益との兼ね合いや新しい事を始める難しさを感じてしまいます。
編集後記
Youtubeがここまで短期間にこれ程までに成長した理由は【グレーゾーン戦略】の一言に尽きます。Youtubeの本音と建前について(Web進化論)の梅田さんはこう言います。Youtubeの建前は「ブロードキャスト・ユアセルフ」というビジョンに象徴されるように、あくまでもユーザ制作のオリジナル映像の投稿サイトという位置付けです。
著作権者から侵害申し立てがある投稿は迅速に削除していく方針を明確に打ち出しています。そしてダウンロードはできず見るだけで、画質も悪く、映像の長さも10分以内という制限も付けて、全てアマチュア仕様で作ったものというスタンスを立てています。しかし本音は間逆で、ユーザが動画を投稿する時に検閲のような規制をかけてしまえば、インターネット・サービスは絶対に成功しないという確信を持っています。そして、現行の古びた著作権法を厳守していては、インターネット上で動画のビジネスは成り立たないと断言もしています。
日本でも同じ様にフジテレビが動画投稿サイト「ワッチミー!TV」を立ち上げましたが、コンセプトは、Youtubeの建前と全く同じですが、本音のところでも著作権厳守という日本特有の硬い絶対方針を貫き、ユーザが投稿した動画はすぐにはアップされずに、ワッチミースタッフが著作権侵害の有無を検閲してから一般公開するルールになっています。
Youtubeは、こんなお行儀のよい順法サービスでは、巨大ビジネスに繋がらないと考えており、逆にこれだけユーザ投稿数が多ければ「侵害申し立てと削除」は結局はイタチゴッコになります。
よって誰もが見たいと思うような旬の映像は、「永遠にYoutube上には存在せずとも、かなりの確率で適切なタイミングで存在する」という著作権的にグレーな状況に成り得ます。
そういう違法映像を含む巨大な渾沌が生み出す人気をバネに全力疾走し、インターネット上の絶対多数を味方につけてしまい、そして「検索・イコール・グーグル」と同じ意味での「ネット上の動画・イコール・ユーチューブ」という「事実上の標準」を確保する事で、広告のビジネスモデルも成立するであろうし、著作権者に対して某(なにがし)かの新提案も可能なのではないか?
と考えています。