コンテンツ無料の時代に稼ぐ方法

2008,04,29
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by 天上 博規

昨日、友人のミュージシャン丸山 茂樹主催の"そら祭り"の今年のウェブサイトの打ち合わせをした。

BUZZCOMとしても、ただのお祭りではない"コミュニケーション"を行う場所としてのウェブサイトを提案できたし、それを面白がってくれた彼とはこれからも、凄い事が出来そうな予感が溢れている。


やはりクリエイティブな人との仕事やコミュニケーションは面白い!

自分にもビシビシと刺激が伝わって来る。


こういった僕にとって刺激を与えてくれる人は本当に少なく
ビジネスで見ると残念ながらひとりもいない。


だから、彼との会話の時間は何よりも貴重な自分を高める時間であり
お互いが"負けない"様に、アイデアや想いをぶつけ合う事で充実感を得ている。


彼とは森 源太を通じて知り合ったシンガーソングライターであり、フォトグラファーであり、演出家であり、プロデューサーでり、1歳年下だけど頭が良い人物であり、数少ない尊敬できる人の一人だ。


今年の"そら祭り"は何と全国7カ所で行うとのこと。

北海道から沖縄まで・・・凄い!!


その全会場の総合プロデューサーとして企業を動かし、人を動かす年下の存在に僕も負けない様に頑張っていきたい。
(ウェブサイトが完成すれば、また告知します!その時にオフィシャルパートナーとして"そら祭り"をサポートして下さる企業様も募集します。)


まぁ〜そんな頭の良い彼なので、自分自身で音楽活動や創作活動を続ける中で、ある種の"諦め"の様な感情も少なからず同感した。

『音楽業界の未来がない』事を!!


いや・・・音楽業界がなくなるという事でもない。


今のままの考え方や閉鎖的な体質では、変わりゆく時代の流れで"過去"のものとされるのも時間の問題だという事だ。

過去にもこれらに対しては何度も記事を書いて来た。

ネット時代の音楽ビジネス(前編)
ネット時代の音楽ビジネス(後編)
アーティストへの分配


僕も知っているシンガーソングライターの若者がいる。
十分に歌の実力はあるのだが・・・曲作りが不得意でそれほどブレイク出来ていない。

そんな中、彼の実力を見たビクターの担当者が彼にデビューの話を持ちかけた。


数年前なら「メジャーデビューだ!」と喜んでも良かったかもしれないが、今の時代を思うと、メジャーレーベルに入る事はデメリットも多くある。

メジャーというレコード会社は音楽をビジネスにしている。
アーティストは商品であり、サインや握手をして全国を地道に回るのは営業であり、人気者になった錯覚に素直に陥れる間は、それらは何の苦痛でもない。

過去の自分がそうだった。


その話は別としても、メジャーレーベルにはアーティスト売り出すタイミングというのがある。
それは会社自体の金銭的や人員的な体力とのタイミングでもあり、世の中が必要とする楽曲を歌えるアーティストの需要とのタイミングでもある。

だから、メジャーに入ったからといって、すぐにCDが出せるとも限らないし、すぐにメディアに出れるとも限らない。

別の知り合いの同じレーベルメイトの女性シンガーソングライターはソニーのメジャーデビュー
オーディションに合格し、実家の大阪を意気込んで飛び出し、単身東京に出て来たが、ソニーからのデビューの予定はなく、日々ボイスレッスンに通ったあげくに、3年後にデビューする事もなく解雇された。
(その後、彼女は僕が所属するレーベルに移籍して、そこでデビューする事が出来た。)

そういったデメリットもあるが・・・まぁ〜メジャーデビューが出来なかったとしても、その後の活動の時に【ソニー出身の●○】という肩書きは使う事は出来るから、そのメリットを考えると無駄ではない気も少しはする。


話を戻すと、ビクターからデビューの話を持ちかけられた知り合いの一番の良さは、男らしい荒々しいギターに合わせて歌う繊細な声だった。
そのギャップこそが、売り出せる唯一のポイントであり、魅力だった。

しかし、仮契約の際にビクターが用意した曲に合わせて歌った彼の歌からは、そんな魅力は1mmさえも感じれなかった。

流行りのテンポとリズムに合わせて、さわやかな声で歌い上げる姿に・・・ビジネスの凄さと怖さを知った!


自分も少なからず経営者だから、ビクターが詐欺まがいな事をしているとは少しも思わない。
アーティストの魅力が損なわれたとしても、それは失敗する商品もある!という事実のひとつにしか過ぎない。

だから、「出したけど売れなかったから、じゃぁ〜また次を探しましょう!」というビジネススタイルは健全であり、それが芸能界の流れでもある。


そこに悔しさがあるのは、自分も同じミュージシャンとして、何かを夢見て、眠たい目をこすってギターを弾いて、曲を書いて、バイトをしたお金でライブへの出演料を払って、友達を呼んで、来てもらうといった人生を削って来た積み重ねた積み木が、それを知らない誰かに壊されていく現実に他ならない。


ここまで書いて、今・・・僕が何を言いたいかと言うと

【もはや、メジャーもインディーズもない】

という事。

実際、インターネットの普及に伴い音楽CDの売上げは毎年10%以上も急減している。
レコード会社以外の会社と契約するアーティストも増えている。


実際、僕がプロデュースする森 源太はIT企業のBUZZCOMと契約している。

「音楽自体は関連ビジネス(ライブやコンサート、グッズ、ファンクラブ)で収益を得る為の広告でしかない」
「ネット上の違法コピーはテレビやラジオで音楽が無料で流れるのと同じプロモーションと考えるべきだ!」

という声も正当な声として上がってきている。


ネットの破壊力はすさまじく、音楽業界はビジネスモデルを根本から変えようと試行錯誤しているのである。

X JAPANのYOSHIKIも
「ネットの登場で5年後すら分からない。普通にやっても意味がない」といった発言をしている。


ならば、行動や判断が遅い日本のメジャーレーベルに足を引っ張られるのではなく、自分の頭のアイデアと判断で様々な行動を起こすしかない。


下記に、それらの大きなヒントとなる論文の一節を掲載しておきます。
(自分のメモとして、またこれからのネットビジネスの考え方として)

ロングテール理論で一躍有名となったクリス・アンダーセンが、米国Wired誌に「Free! Why $0.00 Is the Future of Business」という論文を発表した。
(引用)

・ 技術進歩により、情報の処理・保管・伝送にかかるコストは限りなくゼロに近づき、人間が行う作業もソフトウエア化された瞬間にコストが限りなくゼロに近づく!

・ 限界コストがゼロに近づくなか、ネット上では無料ビジネス(free business model)が可能になっているが、それで収益を上げるには需要者と供給者に加えて第三者が介在しなければならない!

・ その先例はマスメディアのビジネスモデル(無料で番組を視聴者に提供して収益を得る)であり、ネットに関わるあらゆる産業にマスメディア型の無料ビジネスモデルが広がるであろう!

・ ネット上では貨幣価値が希少性を測る唯一の手段ではなくなり、評価(reputation)や注目(attention)といった要素(外部経済効果)の重要性が増大しているが、無料ビジネスはそれらの新たな希少性を獲得するために必要なのである!

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