大阪電気通信大学の4回生の時に学校内で大きなコンテストが行われた。
「ベンチャービジネス着想コンテスト」
大賞には賞金50万円が贈られるという部分のみに魅力を感じて、コンテストへの参加を誘って来た友人と一緒に面白半分でビジネスモデルを考えて提出期限1日前に事務局へ提出した。
そもそも当時はベンチャービジネスという言葉の意味すら分からなかったが、今の様にガチガチの頭ではなかった当時の僕は柔軟な発想でビジネスモデルを書いた。
そのビジネスモデルの名前は
「屋台電車〜お父さん飲んで帰らず 帰りながら呑む〜」
全くふざけているつもりは無かった。
そのコンテストへの参加者は学校内で総勢100名以上にふくれあがったが、最終プレゼンの審査の10人へ何と僕のビジネスモデルが残ってしまった。
友人達は全員が予選で惨敗・・・。
そして、僕は大学教授を筆頭に様々な著名人の前で10分のビジネスモデルのプレゼンテーションを行う事になった。
他の予選通過した学生達はさすがにさすが!!
電気通信大学ということで
「Project Binary Lab. —PIC開発支援ビジネス—」
「見える冷蔵庫」
「ストアプロモーション企画」
「授業を安心してうけるため」
「自動寝返りベッド」
「UFO検定」
などなど、様々なプレゼンが行われる。
そんな中で僕の出番がやって来た。
プレゼン会場の舞台に立つ僕・・・会場後ろから冷やかしに僕を応援する友人達。
タイトルの「屋台電車」という文章を見て、笑っている教授達・・・。
そこから僕のプレゼンが始まった。
「この屋台電車の発想の背骨はこういうことです。
世の中に一番多いのはビジネスマンではなく、サラリーマンです。
そういったサラリーマンの人達のニーズを満たした新サービスです。
仕事終わりの一杯は働くサラリーマンにとっては大切な上司や同僚とのコミュニケーションの場でもあります。
でも、呑んでから帰るから、どうしても午前様になってしまうし、帰りも遅くなってしまいます。
じゃ〜帰りながら呑んだらどうでしょうか?
電車の中に屋台を入れてしまいます。屋台が入った車両を1車両作ってしまいます。
そうすることで、サラリーマンは帰りながら呑める。
電車の揺れも手伝って、すぐに酔う事が出来るので、いつもより割安で呑める。
上司とのコミュニケーションが取れて、安く呑めて、さらに早く帰れる。
電車の中にテナントとして屋台のお店に場所を貸すので、電車会社にも新たな収益が生まれる。」
ふざけたタイトルだと冷ややかに聞いていた教授達が黙り始める。
「こんな電車があったら利用したいな〜」そうつぶやく教授もいた。
要するに、電車の中で火を扱うので火事へのリスク、電気の問題、酔っぱらいへのモラルや風紀の問題など様々なクリアすべき問題もあるが、僕は結構いけるのでは?という意識もあった。
阪神電車など、これを取り入れたら、甲子園で阪神タイガースが勝った後の屋台電車の中はどんちゃん騒ぎになるだろうけど。
で、プレゼンが終わり結果を待つ事になった。
後日、僕のビジネスモデルは(努力賞)という賞をいただいた。
大賞で50万円をもらうと意気揚々としていた僕だったので、賞金の5万円にはガックリきていたが、今でも良い思い出になっている。
しかしまぁ〜こんな訳の分からないアイデアを50万円欲しさに出たものだと関心してしまうが、電通大のウェブサイトにこのコンテストの結果が掲載されてるのだが、タイトルだけ見ると天上 博規は馬鹿か!と思われるのでそろそろ消してほしい(汗)。


