ジャニーズ事務所所属の赤西 仁(KAT-TUN)が出演し、Mr.Childrenなどのプロデューサーとして活躍する小林 武史が監督をとる映画「BANDAGE」が話題になっている。
バンドブームが到来していた1990年代前後のインディーズバンドのストーリーからは青春という言葉が溢れているが、そこにはバンドという組織を運営するメカニズムや、その難しさが伝わってくる。
BANDAGE公式サイト:http://bandage-movie.jp/index.html
そもそもバンドとは複数人数が集まり、同じ目標へ進んで行くという意味でも会社(企業)という組織と何ら変わらない様に思える。
以前、とある場所で「バンドマンっていうのはスーパービジネスマンなんです。」という話をした事を思い出す。

バンドマン=フリーター/夢追い人
という世の中の認識や定義は間違っているのではと感じている。
ここでいうバンドマンというのは、音楽をする事が好きで、とりあえずライブをして打ち上げで酒を呑んでいたいという様なレベルではなく、自分たちが信じる音楽を世の中に広めようと本気で営業活動を行っている組織と定義したい。

バンドマン=スーパービジネスマン
その定義は以下の手順で証明する事ができる。
①楽曲の制作活動
自分たちが販売する商品そのものにあたる楽曲は、今の世の中にどの様な音楽が必要とされているのかというニーズを探り、そのニーズに自分たちの楽曲がどれ程の対応が可能なのか、作詞・作曲から編曲までをトータルに行う作業は企業が商品企画から生産まで行う事と同じと考えられる。
②ライブ活動
自分たちを知らない人に向けて短時間ながら自分たちの商品(楽曲)を営業する場所としてライブ活動があり、いかにリピーターを生むか、又ステージング(プレゼンテーション)をいかに魅力あるものにするかを考える。
③アンケート調査
多くのバンドがライブ後に観に来てくれた人に向けてアンケート用紙や次のライブ告知などを行う。アンケート用紙をどの様に配るか、どうすれば内容の濃いアンケートを回収できるか、次回のライブへ来てもらうには?といった項目は企業にとって顧客管理そのものだと考えられる。
上記のいわば、商品企画から生産、営業、顧客調査、顧客管理、そしてバンド資金を運営する経営までをトータルに行えないとバンドは自然と淘汰されていく運命になる。
さらにはバンドという複数の人間をまとめるリーダーという存在も必要不可欠になる。
楽器の演奏が上手=リーダーやバンドの言い出しっぺ=リーダーというだけでは、メンバーをまとめるのに少し頼りない感じもする。
そして、ライブに友人ばかりが来ている様では、そのバンドは3年と持たずに消えて行く事になる。
そんなバンドマンも目標を見失わずに、しっかりと世の中のニーズを把握して、自分たちの立ち位置や他のバンドとの差別化を計れれば、いつの日か大きなステージに上がれる時は来る。

しかし、バンドマンの本当の目標やゴールはそんなビッグステージではない事を知って欲しい。
本当のバンドマンは掛けがえのない仲間と、その仲間とでしか出せない音を探し出し、その音を出し続ける事に他ならない。
CDデビューや大きなライブの成功はそんな仲間との人生そのものを作り上げる道中でしかない事を今はつくづく感じている。
最後にウェブサイトにて、この様な記事を見つけた。
参照:将来はバンドマン?男性に多い“夢追いフリーター”
確かに現実的(?)な女性視点からすると、夢追い男性は生活感という点でも、生活面を考えると着いて行くには億劫になる対象だと思うしかない。
しかし、男性たるものが冷静に「現実的に生きる」という生き方はどうにも物足りなさを感じてきた、同じく夢追い人の20代だっただけに、男は夢見てなんぼの生き物だと声高に叫びたい。
そして、本気でバンド活動をしているバンドマンの人生が輝く手助けを心からしていきたいと思う。

