急成長を続けてきた有料音楽配信の市場の伸びにブレーキがかかった。
平成18年に総売上高が対前年比56%増を記録するなど活況を呈(てい)してきたが、昨年は約909億円で前年とほぼ同じ。
原因は無料の違法ダウンロードの激増で、音楽業界では警察などと連携して撲滅を図っているが、なかなか効果が上がらず頭を抱えている。
そんなニュースがYahoo!トピックスに掲載された。
音楽業界の関係者によると「CDだけでなく、ダウンロードまで売れなくなっている」と言われている現状が数値にも現れだしたのだろう。
音楽のダウンロード配信でいち早く成功したアメリカのアップル社の「i Tunes」でさえも0.2%減という減少に。
若者を中心に新しい市場を創出していた「着うた」の売上げも20年も21年も前年同期比19%減と大幅に減少した。

その原因として「違法サイトからの無料ダウンロード」を音楽業界は問題視しているが、それと同じくらいに個人的には動画配信サイトも原因となっているのでは?と感じている。
音楽業界誌オリコンの小池恒社長は「“音楽はタダ”という間違った認識が蔓延(まんえん)している」と指摘。
「今、違法ダウンロードは正規の件数の何倍にもなっている。まさにバケツの底に穴が空いた状態。犯罪行為なのだから、携帯電話業界と音楽業界が連携して撲滅に取り組むべきだ」と危機感を募らせているが、それ以上にも・・・このパッケージを販売するビジネスモデルにも限界が来ているのだろうとも思う。
ビジネスモデルとして、ミュージシャンやアーティストに楽曲を作らせて、それをCDというパッケージで販売する。
その為に、TVや雑誌に事前に露出を行い興味を持ってもらう。
所謂、これがプロモーションなのだが、このプロモーション自体やPVがそもそもYoutubeやニコニコ動画などの無料で見れる動画サイトにアップされる現状がある。
その動画自体が無断でアップされているのなら、まだしも・・・世の中のニーズを考えると、GLAYがYoutubeにオフィシャルアカウントを取得して、PVやライブ映像などを配信するなど、オフィシャルとして、このような配信サイトを利用すると、それを使う一般ユーザーやファンは心理的にも「こういった無料配信サイトで動画を見る事は違法でないんだ!」という文化になっていく。

もちろん、アーティスト側はこれらの無償提供をプロモーションとして割り切り、その結果としてCDのセールスが減ったとしても、ライブに足を運んでもらえる!グッズを購入してもらえる!ファンクラブに入ってもらえる!等の利益の上げ方にシフトもしている。
逆に言うと、そういったライブ(=現場)で魅力がないミュージシャンやアーティストはこれからの活動や生き残りは厳しいと正直に感じている。
それはアーティストやミュージシャン自体の問題なので、ここでは触れないが・・・この様なCDが売れない!ダウンロードが売れない!という現状は、違法サイトのみならず、動画サイトにも理由はあるのは確実だと思う。
実際、インターネットに少し詳しい人なら、その様な動画サイトからデータをダウンロードしてmp3(音声ファイル)に簡単に変換して、それをi Phoneやi Pod等で聴けるという事が出来る。
結局、違法サイトから手に入れようが、このように法的にスルーした形で音源を手に入れようが、CDが売れないという結果は変わらない。
でも、これはこれである意味で正当化したプロモーションなのだとも思っている。
個人的に・・・YoutubeでPVを初めて観て「格好良い」と感じたアーティストの新譜CDを購入した!というケースは実際に経験している。
結局の所、本当に良い音楽や良いアーティストは大きく売れないにしても、活動は可能だし、それ自体でビジネスは成立している。
オリコンの小池恒社長は「“音楽はタダ”という間違った認識が蔓延(まんえん)している」と指摘は実際の所は数値しか観れていない、ただのビジネスマンの戯言だと感じている。
音源を受け取れる形は日々、発展している。
一昔前までは、i Tunesなどのダウンロードサイトさえもバッシングを浴びていた。
「CDが売れない原因だ!」という様に。
今では同じく声高に「CDもダウンロードも売れない原因だ!」と違法サイトなどが言われている。
時代の流れを既得権利が守れるのかは分からないが、結局は「違法サイトさえも上手にプロモーションの活動の場所として味方につけた」者が勝ちの世の中になると思う。
でも、森 源太みたいにCDが売れない!と言われる時代にCDの予約だけで数千枚もいくアーティストも居る事をお忘れなく!とお偉い音楽業界様に言いたいが・・・。


