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キングオブポップスの本当の魅力と意味を知った

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2009年6月25日 午後2時26分 ロサンゼルス、マイケル・ジャクソン 逝去。

世界中にファンが溢れ、死んだ今尚も街中にはマイケル・ジャクソンが存在していて、人々の生活に華を添えている。

自分自身の人生を思い返すとマイケル・ジャクソンとの接点は不思議となかった。

世代が違うのだろうか、それとも単なる(マイケル好き)の友人がいなかったのか。

音楽をやっている身分でありながら、恥ずかしくもマイケル・ジャクソン=スリラー、という程度の認識しかない自分は世界のファンに遅れる事、30年・・・今更ながらキングオブポップスの魅力に気付き始めた。

成功という光の裏側には、その光の輝きが増す程に暗闇が存在する。

ギネス・ワールド・レコーズでは『史上最も成功したエンターテイナー』として認定され、CDやビデオなどの世界総売上げは7億5000万枚(2006年10月末現在)以上というマイケル・ジャクソンはそんな成功の果実に潜む苦みを誰よりも経験した人に他ならない。

そしてマイケル・ジャクソンはそんな苦悩の中で死んでいった。

マイケル・ジャクソンが死んだ時

「誰がマイケルを殺した?」

そんなニュースが世界中に溢れた。

これまでにロサンゼルス市警や検視局によって繰り返し行われた捜査や検視の結果、公式な見解として他殺であることが発表された。

容疑がかかっているのはマイケル・ジャクソンの専属医であった内科医のコンラッド・マーレー氏。

外科手術の全身麻酔に使用する強力な麻酔薬で、麻酔医の立ち会いなしに投与されることは通常ありえないとされる劇薬プロポフォールを不眠に悩むマイケルからの執拗な要請があったとして投与。

同時に複数の鎮痛剤も投与していたなか居眠り(トイレに立ったとの報道もある)をしマイケル・ジャクソンの脈拍が低下した異変に気づかず心臓発作を引き起こさせ、また適切な蘇生措置を行えず死に至らしめたというのが見方。

だからといって世界はマイケル・ジャクソンはコンラッド・マーレーに殺されたと言えるのだろうか?

「僕らが、マイケル・ジャクソンを殺した。」

マイケル・ジャクソンは世界中から常に注目されてしまう存在であり、それは子供時代から死んでしまった今でもまったく同じ。

周囲から常にかかる大きな圧力や干渉により心に重圧を受け、その結果として不眠や不安症に陥っていたマイケル・ジャクソン。

彼を殺したのは他でもないファンなのではという悲しい事実さえも浮き彫りになる。

それでもマイケル・ジャクソンは最高のエンターテイナーであり、最高の生身の人間だったと、残された作品から知る事ができる。


ここからはマイケル・ジャクソン関連の資料を漁っていた自分のアンテナに引っかかった動画をご紹介しながら、ヒストリーを遡っていく。


★1分38秒の沈黙でステージを制する

以前、ナインティナインのオールナイトニッポンを聞いている時に岡村 隆史が話をしていた動画に衝撃を受けた。

「マイケルが出て来ただけで観客は「キャー」。そこから全然動きよらん。で、首だけを動かしたら「キャー」。ゆっくりサングラスを外して「キャー」。間(ま)だけで観客の心を掴んでるねん。凄過ぎる。(岡村 隆史)」

その言葉の通り、マイケル・ジャクソンが登場しただけで観客は歓喜・泣き出し・放心・失神。
首を動かしただけで歓声はさらに大きくなり、マイケル・ジャクソンのキッカケからコンサートはスタート。一分の狂いもなくステージを造り上げるマイケル・ジャクソンの全てがこの1分38秒に詰め込まれている様に感じる。


★スーパーボウルの価値を変えたハーフタイムショー

当時、スーパーボウルが何かさえ知らなかったマイケル・ジャクソンへの出演交渉はツアー中で多忙を極めたこともあり計3度断られるなど苦労の末、多くの発展途上国を含む世界100ヵ国以上で放送されていること、世界各地に駐留している軍関係者にもライブで観てもらえることがマイケルの心を動かし出演を承諾するに至った。

そして、これまでのハーフタイム・ショウの伝統に従いギャラは無償。
マイケルが提示した唯一の条件はスーパーボウルの収益金の一部を恵まれない子供たちを救う基金に寄付をすること(実際にNFLはマイケルが設立したHeal the World Foundationに10万ドルの寄付を行った)。


★マイケルがメンバーの一人に戻った奇跡の瞬間

ジャクソン5メンバーのジャッキー / ティト / ジャーメイン / マーロン / マイケル、そしてザ・ジャクソンズに改名した際に脱退したジャーメインの代わりにメンバーとして加わったランディ。

"Can You Feel It"に始まり"ABC"から"I'll Be There"という往年のヒットナンバーはジャクソン5をリアルタイムで観て来た年配ファンの心臓には悪い程の衝撃。
ステージの完成度は正直に高過ぎて鳥肌もの。


★マイケルの全てが凝縮されたBillie Jean

観客が何をマイケル・ジャクソンに求めているのか?
それを知り尽くしているからこそ、最高のステージングが可能になる。

エンターテイメントとは何か?

キングオブポップスの所以は需要を知り尽くし、その需要に対して常に期待以上のパフォーマンスと驚きで応えたマイケル・ジャクソン。

「第二のマイケル・ジャクソンなどこれからも出てこない」

そう世界中が感じるに値するマイケル・ジャクソンの出立ち、表情、声、踊り・・・そのすべては今でも世界中の心を掴んで離さない。

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